小学校に埋まる遺体

廃校になった小学校で暮らしている。
大雨と風が出るので、窓を閉めてまわっていたら、停電になった。
一部は電気が点いているので、街全部が停電になったわけではないだろうと配電盤に行こうとする。
部屋に残されていたテレビがぼんやりと点いていることに気づく。
テレビだけが点くっておかしい。
霊現象?と画面を覗き込むと、昭和初期?この建物ができる前の出来事らしい古い映像の中で、女性が梁に逆さ吊りにされていた。


部屋の下からは、三人分の骨が出て来た。黒ずんだ遺体からぽろぽろとこぼれる骨を、騒ぎに気づいた人たちがビニール袋に入れていた。
おそらく、この遺体のうちの一人が、自分の最期をテレビに映して恨みを伝えたかったんだろうと結論が出た。

私は逆さ吊りの画像が映った画面を見てすぐ、テレビにむかって

「SMがあるならホモもあるでしょ?!見せて!ホモ見せて!ホモ!無修正でいいから!あるでしょ?!見せて!!」

と、連呼していた。


遺体を別の人が片付けている最中、よそ見をしていた私に、廊下から別の幽霊が襲いかかって来たけど
「お前に用があるわけじゃねんだよ」
と、私は幽霊をジャイアントスイングで柱にぶつけた。
幽霊の体は軽かった。