2022/06/08 中央線で乗り過ごす

中央線に乗っている。居眠りから起きたら遠い場所だった。
中野を過ぎたらとても遠い場所へ連れて行かれる電車だったようだ。
降りたホームの向かいへ。折り返しの電車に乗る。
本当は中野駅を過ぎたあたりの駅で、用事があったけどもう間に合わない。
仕方ないからのんびり帰ろう。


乗客の乗り降りが多く、社内は混んだり空いたりする。座りっぱなしで中野を目指す。

 

やや混んでいる状態で、子連れの女性が乗ってきた。
歩き始めた子どもの手を引き、背中に赤ちゃん。
就学前の長女らしい子もいる。
席があったとしても、3人の子供を連れて電車移動は大変だな。
案の定、歩き始めの子供はじっとしていられない。
車内を駆けようとするので、自分と隣にいた乗客の女性と一緒にあやしている。

女性と長女らしい子は、泣きはらしたように目が真っ赤だ。
悲しいことがあったんだろう。せめて乗車中は子守りを代わった方がいいなと察する。

3人の子どもと女性が降りていった。座席の上に、手提げの紙袋からはみ出ている本が残されていた。
本屋のカバーがついているから、新しく買った本だろう。
すでに発車しており、女性に届けるのは難しい。せっかく買った本だろうに、なんとか届けたいと考えながら、うたたねをしたり位置ゲームをしたり時間をつぶし、中野へ到着した。

紙袋へ戻し入れた本を抱え、中野駅へ届けようと考える。降りた駅の名前や、その人の特長を詳しく伝えたら届くかもしれない。